10両編成、8両編成を中心に、最短2両編成まで様々な長さの編成が走る京王線。中には別々の編成を2本繋いだ、二層建と呼ばれる編成もあります。この二層建編成はどのような組み方があるのでしょうか。
最も定番なのは新宿方に4両編成、京王八王子方に6両編成を繋いだ10両編成です。小田急電鉄や東武鉄道など、様々な路線で見られる組成方法です。京王線では7000系と8000系がこの組成をしています。8000系については中間先頭車の完全中間車化が行われましたが、検査や管理などは引き続き別編成扱いとしているという資料もあるそうです。なお、過去には逆パターンの組成もあり、新宿方に6両編成、京王八王子方に4両編成を繋ぐ時期もありました。
続いては、新宿方に2両編成、京王八王子方に8両編成を繋いだ組成です。現在は7000系の7421F〜7425Fに、9000系の9701F〜9708Fを繋ぐ編成が見られます。近年は朝ラッシュ時の不足編成を補うためや、10両編成が検査等で離脱している時に、ピンチヒッターの様に使われています。過去には7000系同士の編成や、6000系同士、6000系2両編成に9000系8両編成を繋いだ組成も見られました。
2両編成と8両編成を繋いだ組成の中で、異色だったのが6000系30番台が絡む時です。6000系30番台の2両編成の新宿方先頭車、デハ6400形は、先頭電動車であり、京王ATSを積むと都営ATCを積むことがスペース的に難しかったため、京王八王子方先頭車のクハ6750形にのみ都営ATCを搭載しました。そのため6000系30番台では新宿方に8両編成、京王八王子方に2両編成を繋ぐのが基本でした。しかし都営新宿線に乗り入れない運用の場合は都営ATCを気にする必要が無いので、新宿方に付くこともありました。
2020年まで見られたのが2両編成と4両編成を繋ぐ組成です。高尾線の各停運用で見られた他、過去には新宿でも見られたことがあったそうです。現在は6両編成の定期運用がないことから、見られなくなっています。
最後に、新宿方に2両編成、京王八王子方に6両編成を繋いだ8両編成を紹介します。主に8両編成の不足時や、2両編成や6両編成の走行距離の調整などを目的に組成されます。7000系のみが使用されており、過去には他形式でも運用があったようです。
いかかでしょうか。今回紹介しきれなかった組成として、4両編成を2本繋いだ組成、2両編成を2本繋いだ組成、3両編成と5両編成を繋いだ組成など、まだまだあります。現在よりもっと沢山の種類の組成方法があった頃は、混雑する号車も異なっていたのかもしれませんね。
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bonsai_moyashi
がしました
6000系は元々は6連で登場、2両の中間MM車ユニットを新製増結した8連と、6連のT(付随)車を電装して、新製のMC(先頭電動車)とTC(先頭付随車)に組み込んだ3連+5連の8両編成が登場しました。(6000系1~7編成・・・7は元々は13編成だった。)
初代5000系は、末期は4連+4連の8連 最盛期では、特急など優等用で4連(5000系)+3連(5100系)の7連、普通列車向けで、4連(カルダン5000系)+2連(吊掛5100系)の6連は固定的な編成で走っていました。
(踏切事故でクハ5871を失った5121Fは、5000系6713Fと固定編成で6連で走った時代が長いです。)
吊掛け2700系を含む2000系グループも、4連+2連が多かった。 晩年の高尾線では2000系2連×2の4連が見られました。
2600系は昭和40年代後半 3連+3連の6連で新宿まで運用されることがありました。晩年は高尾線で3連+2701の変則4連がありました。
これより古い時代は私も京王線沿線におらず知りません。
bonsai_moyashi
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